小舟の唄
「人と人との関係」とは
私には
あまりにも、もろく、はかないもの・・
「人への愛着」という言葉を
私は
理解できない・・
もしかしたら
「人」ではないの?私・・
いっそ
「人」でなければ
よかったのに・・・・
永遠の寂しさの海に
漂う小舟
行くあてもなく
小さな声は
だれにも届くことなんて 
ないのに
それでも、何か
唄っている・・
「ハールノ オガワハ
サラサラ イクヨ・・・
ほら
かすかに聞こえる・・
あの
桜色の小舟は
まだ、沈んではいない
ほら 
まだ 
・・・・・ 
風の中を
風が、あなたの上着をひるがえして過ぎて行く
寒そうに、かたをすくめて かけていく人
名を呼んで、手を振る
私の声が、風にかき消されないようにって 思い切り・・
あなたは気がついて
ふりむいたよ
愛おしい、その笑顔・・
宇宙の創世に関する疑問など
今はもう、いらない・・
好き という 言葉の意味さえ
どうでもいいことのよう
想いなど、春風のなかで
もみくちゃにされる
花吹雪さながら・・
情念の嵐は
なんのためらいもなく
はなびらを散らせたいと願うのみ・・

花の宵

2006年3月28日 ポエム
花の宵
ああ、今は
ここには もうだれもいない 
 春・・
さまよい歩いた日々を思い返せば
後悔はつきない・・
あの子供達は
今頃どうしていることだろう?
山桜の花びらの舞落ちる その下で
おにぎりをほおばり、笑い合った日々・・
今はもう、静かに散る花を美しいと思うように
ただ静寂の中で見つめていよう
この身のおろかさを
この存在の罪を・・
哀しみだけが
私の心をなぐさめるのだと知っている  

花の咲く季節に、風はふいて散って行く
優しい思い出達と共に・・
この花の咲く夜に
とめどない恨みも、愛欲も
はらはらと散って
消えていけばいい・・
そして 空の果てのように
限りない 無意識に
この身をゆだねよう

残された時を生きるための
それが、ただ一つの道と

とけい

2006年3月25日 鬱状態
とけい
こきざみに動く秒針が、時をきざんでいく
この世におわりはないのだろうが
時計の針は 涙が落ちるたびに
はっとして 一瞬 
止まろうとするかのように、見える・・
それは、ただの気休めだろうか
私達の作ったこの時、この景色・・
共に生きて行くのなら、
どうか、この身を哀れんでよ
朝の光、星のまたたき・・
行き過ぎる風、冷たい雨も・・
望みのない歌を、歌うこの身を





 

暗闇へ

2006年3月25日 ポエム
暗闇へ
たとえようもない、はるかなところ
それは、空の果てではなく
この心・・
沈み続けて、時間と空間が逆転するほどの
暗闇へと・・
人の愛さえも、のみこんで
報いることなど、けしてしないだろう・・
それでも、存在の価値があるというのだろうか?
不気味な生き物
くるくるとめまぐるしく、気温や空模様が変わりすぎる毎日
雨は、人の世の流す涙のよう・・
北風は、人の世のすべてのつらさを象徴するかのよう
ふりしきり、行き過ぎては 幾度も舞い戻ってくる
春の陽射しは、つかの間の幸せ
青い空は、宇宙へと続いていく「窓」だけれど
いったい、宇宙に夢はあるのだろうか・・
あなたの好きだといった美しい星の名前を
私は忘れたくはないけれど・・・
なんの願いも、望みも
実際、私には関係のないものなんだ・・・
あなたをいくら愛しても、
あなたの心に映るものは
得体の知れない、不気味な生き物の姿・・

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